俺とまりあは手を繋ぎあって廊下を歩いて行った。

 その背後で、二人が話しているのはまったく聞こえずに。

「りおんとやら、これでよかったのか?」

「...なにがいいたいの?」

「おぬしもまりあ殿に惚れているであろう?」

「え?!何言ってんのタウイってば~冗談きついよ~」

 アハハと笑うりおんにタウイは真剣な表情でりおんに向き合う。
 りおんの顔は段々と強張って笑わなくなった。

「....しおんがすぐに壊れてしまう人間の女と仲良くするなんてほんと、くだらないよ」

 二人の歩いて行った廊下をりおんは見つめる。