すると国王も笑顔に変わった。

『...あっはっはっは!これはいい!実に今の貴様は言い目をしている!よい、気に入った!おぬしにくれてやる!その代り!』

「お、お父さん!」

 うおっ!?
 髪を、撫でられてる?

『...あまり、泣かせないでやってくれ。こいつは甘えん坊だから寂しい時は傍にいてやってくれ』

「....わかりました」

 光が、だんだんと上へ上へと粒になって上っていく。

「お、おとうさんっ!?」

『...まりあ、ごめんな。お父さんもうお別れみたいだ』

 一番優しい微笑みで
 まりあを、愛しく思う。

「いや...お、とうさ、んっ...!」