....なんなんだよてめーは。

「なーんだ。しおんにもそんな気持ちがあったなんてびっくりだねー。ねータウイ」

 い。
 いつの間に二人いたんだよ....。

 どうやらまりあは授業に行ったらしい。
 二人はさぼりか。

「そうだな。なんなら我がもらってやろうか?」

 ...なんなんだよ、一体。

 木から素早く降りるとタウイの目の前に距離を縮める。
 タウイも微動だにしない。

「...お前、喧嘩売ってんのか?」

「なんだ。やはりそうではないか。リオン殿、リオン殿が言ったことはあながち間違いではないようだな」

「そうでしょー」

 二人してうっすらと笑いを浮かばせる。