俺だってうすうす気づいてた。
 あいつが、俺に好意をもってるくらい、

“えっ....えっと....”

 そんなことが最近多くて顔を赤くしてるまりあが、可愛いと、思った。それは事実。

「.....けどあいつは...」

「え?なんてー?」

 あいつは、人間だ。
 いつかは年を取っていなくなる。
 
 俺は人間よりもはるかに生きてきた魔物で寿命はあいつよりもうんと長い。
 十年で一歳年を取るぐらいだ。あいつが生きてる頃には妖怪だな。

「なんでもねーよ。文化祭だろ?あれ終われば俺も次の場所探してー」

「...また誰か殺しに行くの?それとも新しく作る?」