蒼side
今回の遠征はいろんなことがあった。
雛子と隣りの席。
森川先輩からの告白。
あと…
"お前は俺のことだけ見とけばいいんだよ"
うあああ恥ずかしいこと言っちまったぁ〜!!
雛子びっくりしてたし…
いやでも、あれは雛子が上目遣いで見てくるからっ…!
…俺の気持ち気づかれちゃったかな。
悶々と考えてたら、健人に強引に隣りに座らされ、根掘り葉掘りいろいろ聞かれ…。
「お前、告んないの?」
「はっ!?」
「けっこういい感じだろ?お前ら」
「…なわけねーだろ」
「はぁ?なんでだよ」
「…あいつの口から聞いた。
俺のことは幼なじみとか友達としか思ってないってな」
「…告ってみなきゃわかんねーよ?
雛子ちゃんだって恥ずかしくて言えなかっただけかもしんねーだろ」
「…だから雛子ちゃんってやめろ」
「幼なじみって関係に依存してたら誰かに持ってかれるかもしんねーよ?」
「わかってるよ…」
雛子のそばにいたい。
幼なじみという関係より、
もっと近くで。