今でも覚えている、中学2年生の夏。




『蒼ってさぁ…。好きな人とかいるの?』


「うん、いる。」


『そ、そうなんだ…。

   ねぇねぇ!だれ?だれ?』



「バカ、言うわけないだろ///」


『だよね〜…。そっかぁ蒼にも好きな人いるんだー』


「言うんじゃねーぞ」





あの日、私の初恋は終わったんだ。


でも、そんな笑顔向けられたら、諦められなくなっちゃうじゃん。



諦めさせてよ…。




『蒼のバカ…。』


蒼に届かないくらい小さい声でつぶやいた。