蒼side

勇気を出して、隣りに座らせたはいいものの、ほとんど会話はない。


なんか、雛子ウトウトしだしたし。

窓から景色を眺めていたら、肩に何かもたれかかった。


雛子…。もう寝てるし…。


白い肌、長いまつげ…。シャンプーの匂い…。


ドキドキしているところを他の部員に見られてしまった。



「おお〜!青春だね〜!」


「やっぱ蒼も水野さんかぁ〜」


「顔赤いッスよ、蒼先輩」




どいつもこいつもニヤニヤしやがって…!


もういいっ!寝る!



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「おい健人、蒼と水野さんめっちゃいい感じじゃねーか!」


「うお!ホントだ!写真撮っとこ(笑)」


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その後、俺の携帯に雛子と寝てる写真が送られてきたのは言うまでもない。