帰り道、私は今日あったことや森川先輩が優しかったこととかを話した。
でも蒼はずっとうわの空で。
『ねぇ蒼、さっきから全然反応ないけど、なんかあった?』
「え?いや…。」
私は止まって蒼の顔を覗いた。
『なんかあったら、言ってよね!
ほら、幼なじみでしょ?』
ホントは、幼なじみなんて関係が嫌なのに、口からは思ってないことがペラペラと出てきちゃう。
『幼なじみなんだからさ!』
「雛子」
『んっ?』
急に名前を呼ばれてドキッとする。
「お前、好きな人とかいたりすんの?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…