そう言い様双頭槍を回しながら飛び込む。
バルザックさんの繰り出す突きを払いながらかわしていく。
本気なのは分かる。
突きや斬り払いが来る度に周りの物が壊れていく。
傷なんてついたらただじゃすまない……
―――とにかく隙を……
模索する。隙は誰しもある。
そこを突けば勝てるはず!
攻撃を受け流しながら間をとりつつ隙を見る。
ただ長剣は攻撃の返しが速い。
隙があるとしても一瞬。
それにこっちは双頭槍。長期戦は不利。
―――なら……!
「はあああ!!」
双頭槍を素早く捌きながら斬りつける。
双頭槍は重さでは尋常ではない。
長剣なら痺れはある。
でも狙いはそこじゃない!
「……もらった!」
バルザックさんから横突きがくる。
―――きた!!
―――シュッ!
「………っな!」