「心配しないで。特別な結界を張ってるから壊れても修復可能よ」
そ、、そういう問題なんですか?
「とにかく武器を取った方がいいわよ」
え?
まさか……
「バルザックは……」
………っ!
――――ドゴーーン!!!
「指示されたら速攻で動く質なのよね」
「それを先に言ってくださいよ!」
避けたからいいけど、武器は長剣。
青い髪色に鋭い目付き。
長剣を扱うにしては物騒な人だな。
「ザラ殿……御覚悟を!」
その一言でバルザックさんが突進してくる。
「……くっ!!」
―――ガキーン
バルザックさんの一撃を双頭槍で受け止める。
―――長剣なのになんて重さだ……!
「……!」
長剣は速さが勝負。
勝ちに急いでるのだろうか。
長剣の切っ先を素早く変え、突きを入れてくる。
それを避けてなんとか間をとる。
「……かかってきなさい。失望はさせないで頂きたいものです」
言いたい放題だな。
ならこっちからも。
「後悔しないでくださいよ!」