「……そこ!!」

一瞬の隙を見つけ双頭槍の片方の刃で斬り上げる。


「くっ!」

流石に隙を突かれたバルザックさんがよろめく。


その隙も見逃さない。


「これでぇ!」

双頭槍に神経を集中させる。

手に熱が伝わるのが感じる。


それが合図。


「我が牙となれ!
ティスポアル!!」

唱えると共に双頭槍が白く輝き炎のように揺らめく。


その一撃を一気にバルザックさんの長剣に向かって斬り伏せる。

「どおだ!!!」