秋人side

 また樹が、女子に呼び出されていた。あいつには、女子が一生に一回は、好きになるという変な噂が付いている。

 (またかよ…)

 俺は、哀れみの視線(と、悔しさの怒り)を樹に向けてから、教室に向かう足を早めた。まあ、樹はほっといても大丈夫だろ!

 

 3-2。ここが中学最後の一年を過ごすクラス。俺は、ドアを開けた。

 秋「おはよう!」

 「おはよー」「おはよう秋!」

 お!仲いい奴はあんまいないけど、一年の時にクラス一緒だった奴が、ちらほら。
 これめっちゃいい感じなんじゃね??