(マジか)
 
 4月。そして俺、秋人は悩んでいた。

 (チクショー何でこんな事に…)

 クラス替えで。

 新学期、げた箱の横に張り出されたクラス替えの紙。
 俺、秋人の新クラス3-2に、前まで仲の良かった奴は、ひとりもいない。

 いや一人いる。今俺の横で知らない女子に
  
  「メアド教えてよ?ね??」

 とか言ってナンパしてるこいつ、樹。ちょっとモテてる。

 (何でこんなやつがまた俺とクラス一緒何だよ…)


 樹「よお秋人。俺らまた一緒だぜ!?三年間おなじってやばくね??」

 秋「お前そんなことより、ちゃんと勉強してるんだろうな?!また俺が教えるとか、絶対嫌だからな?!」

 樹「だーいじょうぶだってww心配しすぎww母ちゃんかよ!」

 秋「うるせえなあ!ちゃんと高校行けるか心配して、やってるんだよ!」

 樹「ハーイハイ、わかってるって。秋ちゃん♡」

 秋「」

 樹「そんな顔すんなってww冗談冗談っw」


 

 あの子との恋は、まだ始まらない。