すると、俺に向かってミキちゃんが歩いてきた。

そして…

「海翔くん…助けてくれてありがとう…。だから、1つ私に言わせて!…すッ…」

海翔は何か言いかけたミキちゃんの唇を人差し指で押さえた。

「ユキちゃん、いつも一緒に帰れて楽しいよ。だから…これからはずっと2人で一緒にいようね!」

そう言うと、俺はミキちゃんの顔にそっと唇をよせ、キスをした。

ミキちゃんは目を閉じて、心の中で笑っていた。

もう、ストレートに言っちゃっていいのに…


「好きですッ!」って!


【完】