次の日、ミキちゃんは学校を休んだ。

俺がミキちゃんを好きになってから初めてだった。

ミキちゃんと一緒にいられない日は辛い…

とても辛い…

気になった俺は、HRが終わると、急いで先生のところに行って病状を聞いた。

「先生!ミキちゃんは大丈夫なんですか?」と。

先生によると、ミキちゃんは昨日の夜から体調を崩し、朝、38度の高熱だったという。

高熱か…大丈夫なのかなぁ?…

ミキちゃんが心配で、心配で、今日は授業に集中できなかった。

そして、今日はミキちゃんがいなかったからとても元気がなかったみたいで…

「海翔ー!お前大丈夫か?顔、死んでるぞ。」

とか…

「大丈夫?海翔くん…今日は早退したら?」

なんてクラスの人から言われた。

いつものテンションじゃなかったから、皆気にしててくれた。

今日はミキちゃんが休みで、一緒に帰れなかったから、
同じクラスの柏木くんと帰った。

俺は、ほとんどしゃべらなかった。

だから柏木くんは時々、俺に色々心配して話しかけてきてくれた。

「ありがとう…」

俺は、これしか言えなかった。

ミキちゃんが休みだと聞いたときから、お見舞いに行くことを決めていた。

だから、ミキちゃんの顔を見るまでは安心できなかった。

「ミキちゃんの家、寄っていくからここ曲がる…じゃあね。」

俺は、元気なさそうにそう言った。

「そうか…気を付けろよ。」

柏木くんは心配そうにそう言って、

「良かったら俺、家の前まで一緒に行くよ?」

わざわざ遠回りして、ミキちゃん家の前まで一緒についてきてくれた。

「じゃあ、俺はこれで!じゃあな。」

そう言うと、柏木くんは真っ直ぐ歩いていった。