「お前、違うって言おうとしただろ!カップルって事にしとかないとパンケーキ半額にならないんだよ。」

あっ、そうだった……。

だから、風太はそう言ったのか……。

「でも……、私、小林くんのこと好きだから……。」


「え?そうだったの!?ごめん、俺知らなくて、あんなこと……。」


「だ、大丈夫だよ……。」

必死で笑顔を作ってそう言った。

「えっ……でも、美晴泣いてる……。」


「えっ??」

頬を触ってみて、やっと自分が泣いていることに気がついた。