「すごいな!」

席に座ると風太も目をキラキラしながら教室を見回していた。


「なんか風太子供みたい!」

「うわっ、子供ぽい美晴には言われたくなかったわ~!」

そんなくだらないことを言い合いながら、雑談をしていると、


「どうぞ、水です…。」

と、低い声が聞こえた。


この声って……

「こ、小林くん…。」