「………小林くん、それ誰に言ってるの?♡」

こんな妙な雰囲気なのに聞けちゃうあの茶髪のふわふわ髪の女の子……!しかも安定の語尾に♡!!!

ある意味尊敬します……!!

「あそこにいる2人。」

相変わらずの低い声と冷たい視線の小林くん。


そしで長くて細い綺麗な指は私と祐介を指していた。


「……え?普通に話してただけじゃん?」

少し柔らかい口調で祐介は言う。

私は…………怖くて何も言えない。

「……イライラする。」

そう言ってサラサラの黒髪を手でクシャクシャとする小林くん。

不謹慎にもかっこいいなんて思った。