「……もお、うるさいなあ」 大学の休みで寝ていた美姫姉が、階段から降りてきた。 「何の騒ぎ?」 美姫姉は、お母さんに聞いている。 幸人は、あたしの腕を引っ張った。 「お前が来たくなくても、俺が行きたいの!!」