赤信号で車が止まる。中川は、こっちを向き、ポン…とあたしの頭に手を置いた。


「面白がってねえよ。」


微笑む中川を見てると、何だか切ない気持ちになった。


「…あたし、幸人との結婚辞めようと思ってるの」