「…どうも初めまして。中川佑介です」


中川と名乗る臨時教師は、長い足を仁王立ちにし、偉そうに頭を下げた。


金のかかりそーな腕時計を、わざとらしく見せている。


ネイビーのスーツ。


明るい茶髪。軽くセットした髪の毛。


第一印象は、ホストみたい。


だけど、あたし以外の周りのみんなはキャーキャー言ってる。


流石だよね――。


幸人の方が何倍もカッコいいのに。