「ぢょ―――だぁ―――!!」
あたしは、良太の名前を繰り返しながら美姫姉に抱きつく。
「あーあー、振られちゃったのかぁ」
そう言って美姫姉は、優しく背中を撫でてくれる。
「…美姫姉ぇぇ。。。はだみずが服に付いちゃったよぉ…」
あたしは、鼻をチーンとかんだ。
「…え?。。。ギャー!!!!お気に入りの服にぃっ…!!!」
美姫姉は慌ててあたしを、自分の胸元から突き飛ばす。
ゴンッ…!!
「いってぇ!!」
壁に頭がヒットした。
「うるさいっ!!もぉ、莉緒どうしてくれんのっ!?」
美姫姉は、怒ったまま部屋を出ていった。
「あー虚し」
すっかり涙も引いて、改めて何やってんだ自分…と思った。