「改めて…初めまして、東條幸人です。」

幸人は、ブレザーに着替え、お母さんに礼をした。


「まぁ、ご丁寧に。こちらこそ、宜しくネ♪」


お母さんは、笑いながらウインクをした。

なんか、幸人落ち着いてるなぁ~。


慣れてんのかな?


てか、17で男って結婚出来んの?


「…あのぅ、幸人君って17ですけど、結婚出来るんですか?」


あたしは、恐る恐る聞いた。


「…出来ないわよ」


おばさんが、一人言のように呟いた。


「…え?」


「幸人は、来年貴方と結婚するの。それまでの1年は、莉緒ちゃんを立派な東條家の嫁に育てあげるのよ。」


おばさんは、にこっ☆☆と笑った。


あのぉ――理解出来ないんですけど?


「…それって、花嫁修行って事デスカ?」


「えぇ、勿論」


おばさんは、当たり前の様に言った。


はぁぁぁ。。。。


金持ちの考えてる事、分っかんね―――!!