「幸人……あたし、凄く幸せ」 あたしは、幸人の腕にもたれて目を閉じる。 「主役が寝るなよ」 隣で幸人の呆れた声が聞こえる。 「主役は、あたし達二人だよ」 あたしは、そっと手を握った。 大きくて、ゴツゴツしてるけど綺麗な幸人の手。 「――…あたし幸人の事、一生離さないから」 「それは、俺のセリフ」 幸人は、そっとあたしにキスをした。