「――…♪、……あれぇ?お前ら二人仲良く遅刻かあ?」
校門を閉めようとする中川が、憎たらしい笑いであたしらを見る。
「――…チッ、糞中川」
幸人は超嫌そうな顔をして、あたしの手を握った。
「糞幸人君に、本田ちゃん仲良く仲良く遅過ぎる登校で?」
「これは、避けられない遅刻だったんだ」
「――…へぇ、避けられない?どんな遅刻ですの?」
「黙れ」
幸人と中川が、言い争ってる間に入り、あたしは中川にこしょっと言った。
「センセ、やっぱり幸人、あたしの事大好きだったよ♪」
「――――…笑.だろ?」
「…っ、ちょっとてめぇら何話してんだよ!?」
「ふふ~、内緒内緒♪」