「…は…初めまして、り、莉緒ですっ!!」


「そんなに緊張しなくても良いのよ、莉緒ちゃん」


あたしは今、お母さんに買ってもらったワンピースも虚しく、汗びっしょりで……幸人ん家に挨拶に来ている。


「…でも、ホントに可愛らしい子ねぇ。うちの幸人には勿体ないわぁ~」


幸人のお母さんは、オホホと笑った。


場の違いさに、少し(いやかなり)引きながらも、オホホとあたしも笑った。