「――…だから、お前と結婚が決まった日、俺、死ぬほど嬉しかった」 抱き締めた幸人の腕の温もりが、信じられない程温かい。 「幸人…幸せだよ」 あたしは、幸人の胸に顔をうずくめた。 「……莉緒 俺と、結婚して下さい。」