――――…夜。


「お風呂上がったよ~」


濡れた髪の毛をタオルで拭きながら、あたしはリビングに行った。


「もお11時30分だし、寝るか…おやすみ」


美姫姉は、見ていたテレビを消し、あくびをして部屋に戻って行った。


あたしは冷蔵庫を開け、水を飲む。


「あ、そう言えば幸人ってドコで寝んの?」


あたしは、洗い物をするお母さんに聞いた。


「ん~?莉緒の部屋なんじゃないの~?」


―――…っは?


床に水がボトボトッ…と落ちた。