「俺、何も知らずにお母さんをかばってた」 ブランコが、揺れる度にキィキィと音を立てる。 「……マジ、ごめんな。お前の言葉が段々胸に響いて…昨日お母さんと喧嘩しちゃったんだ。」 そこまで言い終わると、幸人はちょっと黙って更に続けた。 「それで、俺、家出ちゃった☆」 ――…っは?