「だから一緒に頑張ろう。当分はこの部屋だから。

何かあったらナースコールでもいいし、隣に海実ちゃんもいるから。」

私は一礼した。

「彩葉ちゃんのためにも、無理はしちゃいけないよ。」

「はい。」

一通りの説明を終えて、

石井さんは病室を出ていった。


「父さん、母さん、彩葉、迷惑かけてごめん。」

「これからみんなで、頑張って行こうよ。」

「ありがとう。」

私と直人くんは病室を出た。