それから数10分で彩葉と木口くんのご両親が病室に来た。 「雫っ!」 彩葉は木口くんに抱きついた。 「い、ろは?」 「雫…よかった…ホントに、よかった…」 「俺…なんで?」 木口くんは自分の状況が理解できていないようだった。 「…木口くんにお話させていただきます。 木口くん、君は…心臓病なんだ。」 「心臓病… ……………………………分かってます」