昨日は嬉しい事があったし、明日は学校だし。

今日は宿題かな。

私は机に向かい、宿題をはじめた。

〜〜

学校に着くと、

「おっはよーう!!」といつもより元気な悠里の声が聞こえた。

「おはよ、元気だね!」わたしが言うと

「今度ね〜、良介と旅行行くんだぁ」と嬉しそうに言う。

「へぇ、楽しんで!」

「うん!」

あ。そうだ。

はるひこ君にお礼を言わなきゃ!

何組なのかな。

「悠里っ、用事思い出したから行ってくるね!」わたしは悠梨にそう言うと教室を飛び出す。

A組かなぁ?

そう思って、ガラガラ…とA組の教室の扉を開けてみる。

すると

「どうしたの?誰かに用事〜?」

と、優しそうな大人っぽい女の子が声をかけてくれた。

「あ、えぇと、桐谷春彦君って、いますか?」私がそういうと、

「桐谷くーん!呼び出し!」と言ってくれた。

私は、「あっ、ありがとう!」「はーい!」と女の子にお礼を言って、はるひこ君を待った。

そして、出てきた。

「鳴海桜香?なんか用?」ちょっぴり不機嫌なはるひこ君。

「あ、時間、あるかな?こっちに来て欲しいの。」

私はそういって、階段のひとけのない、踊場まで、連れてくる。

また、女の子に攻められて、厄介なことになりたくないからね。

「旅行…あったでしょう?」私が口を開くと、

「あぁ。」と短く答える。

「ごめん、なさい。関係ないはるひこ君まで巻き込んじゃって…」

「は?何言ってんの。」急に苦笑するはるひこ君。

急に笑うからちょっと驚いた私。

「関係してんじゃん、俺ら友達だろ?それに、あの女子たち、俺の元カノが1人いたし…」

と言うはるひこ君。

そして、綺麗な目を頬に向け、優しくほのかに頬に触れると、

「ごめんな。」

と謝った。

「ごっ、ごめんじゃないよ!
あとね…ありがとう。」

私が深々と頭をさげると、そのまま引き寄せられて…

あ、れれ?

なんでなんでなんで。

私、ぎゅーってされてる…??

しだいに鼓動がドキン、ドキン、とはやくなっていく。

「は、はる、…ひ、こ、くん?」

驚きにまぎれながらしゃべる。

「好きだから。」

はるひこ君は、確かに今、好きだから。って言った!?

わたしのことが好きーーーー?