「…誰にも、話さないこと」
ボソリとおじさんが呟いた。


「え…あ、はい」

状況が全く分かっていないのに
僕は思わずうなずいてしまった。


いつの間に消えたのか、
ギターのおじさんはもういなかった。


なんだか変な夢でも見せられて
いる気分だ。

僕は手の中にある、その
茶色い包みを見つめる。