ところが、彼女の反応は予想と違っていた。
「…えっ、本当にかっこいいじゃん」


「ん?」
僕の聞き間違いだろうか。
いや、
聞き間違いしかあり得ない。



「ヒロトさん。明日からコンタクトに
 してきてください。
 あと、そのうっとうしい髪も切ってきて
 ください」

安堂さんは凄く怖い表情でそう言った。



「いや、もう美容院閉まってるし…」
「いいですか、約束ですよ!?」


僕の言葉を無視して言いたいことだけ
言うと、彼女は自分の席に
戻っていった。