まあ、そんな牛乳ビンの底
みたいなメガネが
落ちた拍子に割れてしまったのだ。

これだけ分厚いのに、
こんなにあっけなく割れるとは。


くそー、弱ったな。帰れるかな…。

僕はメガネが無いと
本当に何も見えないのだ。


僕は困り果てて顔を上げた。

…ん?見えてる?


周囲の様子がくっきりと見えたのだ。