「…どうしたの?!迷子にでもなった??」

泣いている女の子に問いかけてみる

「……それ……」

「え?これ?」


震えた手で女の子が指さしたのは、さっき和貴からプレゼントされた髪飾り

「…それ私の!」

「えぇ!?だってこれは…和貴からの…」


女の子が顔を上げた
涙顔になっているかと思ったが

彼女の目は、透き通るほどの綺麗な青

その目を見ると

無意識のうちに七色の髪飾りを頭から外して

女の子の手へと渡した。