「とにかく遠くから後ろ姿ばっかり見てるなんてウザいっ!それに こんなの愛理じゃないし!」


「あっ!さっちゃん。どこに行くの?」


頭から怒りの湯気が出ているさっちゃん。


あたしを置いて、1人でどっかに行っちゃった。


親友にまでウザがられて、どうするあたし?


だけど、どうしても力が出てこないんだもん。


あたしにだって…わかってる。



こんなのあたしらしくないってことぐらい──・・・