八月の第一日曜日。屋外プール。現在の時刻、午前八時。
今日もプールサイドでひとり、準備体操をする波音。
空を見上げれば、期待を裏切らない晴天。
ここのところ、水不足を心配するほど雨が降らなかった。
そのおかげで、プールに入れるのだが。
プールサイドから飛び込んで、いつもどおりのウォーミングアップ。
冷たい水の中を、波音は泳ぎだした。
プールの中は、青い。
水の色ではもちろんなく、プールの床と壁の色だが、波音はこの青が気に入っていた。
白い床では、光の模様が床によく映らないから。
いろいろな形に姿を変える光。
水の中では光が形になることを、ほとんどの人は知らないのではないだろうか。
いつまででも見ていたいが、息が続かない。
少し呼吸が苦しくなったところで、体を反転させた。
仰向けに泳ぐと、太陽がまぶしい。
目を細めながら泳いでいると、気になるところを見つけた。
美術室の窓が、開いていないのだ。
今日もプールサイドでひとり、準備体操をする波音。
空を見上げれば、期待を裏切らない晴天。
ここのところ、水不足を心配するほど雨が降らなかった。
そのおかげで、プールに入れるのだが。
プールサイドから飛び込んで、いつもどおりのウォーミングアップ。
冷たい水の中を、波音は泳ぎだした。
プールの中は、青い。
水の色ではもちろんなく、プールの床と壁の色だが、波音はこの青が気に入っていた。
白い床では、光の模様が床によく映らないから。
いろいろな形に姿を変える光。
水の中では光が形になることを、ほとんどの人は知らないのではないだろうか。
いつまででも見ていたいが、息が続かない。
少し呼吸が苦しくなったところで、体を反転させた。
仰向けに泳ぐと、太陽がまぶしい。
目を細めながら泳いでいると、気になるところを見つけた。
美術室の窓が、開いていないのだ。