「ーどうして君が、君はもう事故で…」
驚きと動揺を抑えれなかった。これはきっと幻だ。
しかし、君はいつものように
「蓮ちゃん、学校ちゃんと行ってる?」
と僕に尋ねてきた。
「うん。」
少し戸惑いながら僕は返事をする。
君はもうこの世界にいないと知っている。知っているはずなのに何故か返事をしてしまう。
「もし意地悪する人がいたら私がぶっ飛ばすんだから!」
でも、いつもの君だ。やっぱり君だ。
「蓮ちゃん、笑って?私、蓮ちゃんの哀しい顔は見たくない。」
君は僕のところに帰ってきてくれたんだ
僕は嬉しくなっていつものように笑いながら
「おかえり」
と言った。
君もいつものように
「ただいま」
と可愛らしい笑顔で言った。