五月蝿く鳴き続ける蝉の声が
耳に障る


気だるく暑い熱気


高校からの下校道を歩く、わたし。

龍宝寺 嶺


はあ、と1つ空気に溜息を落とす


なにも楽しいことなんてなくて


他の高校生が楽しそうに
騒いでいるのを

羨ましい、と少し思いながら
家までの道を歩いた