「ふゎ~」
今日は一段と眠い。
HRが始まるまで時間は結構あるから寝てても大丈夫そうだな。
そう考えていたら、聞き慣れた声が聞こえた。
「おはよう翠」
「ん。」
こいつは、幼馴染の市谷 蒼一。幼稚園からの付き合い。
ちなみに俺は、宮本 翠。高校2年だ。
「そういえば、翠知ってる?」
「何を?」
「今日転入生が来ること。しかも、俺たちのクラスに」
転入生?
あぁ、なるほど
だから今日はいつもより騒がしいのか。
「そ。美弥胡が好きそうだね」
美弥というのは、隣のクラスにいるもう一人の幼馴染河南 美弥胡。
美弥胡は、幼稚園は違ったけど蒼一の家と近かったからよく遊んでいた。
「多分HRが終わり次第こっちに来るんじゃないかな。」
美弥胡は、昔から面白いこととか変な事が好きだ。こっちは、よく振り回されて大変だよ本当。
「翠は相変わらずこういうの興味ないね」
「実際、興味ないしね」
別に、転入生が来ようが来まいがどちらでもいい。