「あのさ、部活中なんだけど?」

「だからー、俺と付き合ってくれるって言ったら部活戻っていいよ?」

「貴方とは付き合いません、離して。」






この男、しつこい…!

そんな事を思って、思いっきり腕を振り切ろうと思った時、







「あー、もしかしてさー?サッカー部に好きな奴とかいんのー?」

「はい⁉︎何言ってるの⁉︎」






いきなりの発言にあたしは動揺して声が裏返った。

…恥ずかしい…そうだって言ってるのと同じじゃん…






「あ、やっぱりそうなのー?」

「何言ってるの⁉︎違うから。」

「必死になっちゃって、七瀬可愛いー」





一段と気持ち悪い笑顔を向けてくる男。

もう無理、誰か助けてほしい…。