暫くしてから、日菜子はガバッと起きて、
それかさぁ…、と言って真剣な顔をしなが言う。
「何か事情があるとか?」
「事情?」
「無理矢理付き合わされてるとか?ほら、弱み握られて、とか!」
真剣に言う日菜子には悪いが、あたしはそれを聞いて笑いながら
そんなドラマみたいな事あるわけないじゃん、と返した。
「いやだって、そんなんじゃなきゃ納得出来ないし。」
「あたしが告白して1年以上経ってるし、気持ちは変わっちゃうよ。」
「あのサッカー馬鹿に限ってそんな事あるわけない…」
むむむ…と真剣に悩む日菜子は
龍之介くんを褒めているのか貶しているのか分からない言葉を放つ。