正弘くんからのプレゼントは、ネックレスだった。

そんな派手じゃなくて、少しキラキラしているぐらいのものが、すごく私の好みで、男子の癖に……なんて、少し尊敬した。


「正弘くんありがと~! 大事にする!」

「いやいや、逆にそんなんでごめんね」

「全然! 嬉しかったよ」


最後は、蓮くんからのプレゼント……。


「ん。俺からのプレゼント」


ドキドキしながら包装紙を開けていくと……


「シュシュ……?」


ピンク色で水玉模様のシュシュ。

ピンク色も、水玉模様も、やっぱり私の好みなんて全部わかっちゃうんだね。


きっと蓮くんにしてみればただの誕生日プレゼントだと思うけど、私にとっては宝物で。

また、涙がこぼれそうになった。


「ありがと……ほんとにありがと!!」


照れたように目線をそらす蓮くんを見ているだけで、胸がキュッと締め付けられる。


「あはっ! てか、なんでみんな美容系なの?ww」


「「「オシャレだから?」」」


三人の声がハモる。

みんながそんな風に思ってたなんて知らなくて、今度は私が目線をそらしてしまった。


「まー、ケーキでも食べますか?」

「よし、食べよーぜ」


ケーキまで用意してくれたの!?