自分の心の中にあるモヤモヤした気持ちを押し殺して、『いいよいいよ!
そんな私のこと気にかけなくても大丈夫!』と返信した。



――……

朝から私は気分が上がらなかった。


「美琴どうしたの。そんな暗い顔して」

お母さんにも心配されるほど、私の顔色は悪かったらしい。


「いや、なんでもないよ」


私も立候補すればよかったな……。

きっとみんなはそんなつもりじゃないと思うけど、どうしても仲間はずれみたいな気がしてならない。


あー…だめだ。私、今めっちゃめんどくさいヤツ……。


「じゃあ、行ってくるね!」

「行ってらっしゃい」


さっきおかあさんに心配されたばかりだから、とりあえず元気に行くことにした。


私の家から学校までは徒歩20分。

別に遠いわけではないけど、やっぱり一人だと遠いな~。


いつもよりのそのそ歩いていたせいか、家を出てから学校につくまで30分もかかってしまった。



ガラリと教室のドアを開ける。

実行委員の二人はまだ戻ってきていない。


暇だよー…。朝の教室でぼっちとか本当むなしいんだけど!

萎えてきた……。



しばらくすると、百合と蓮くんが戻ってきた。


私はすぐに二人のもとへ行ったけど、二人は「ごめん!」と言って2組へ行ってしまった。


たぶん正弘くんに会いに行ったのかな。



二人で行くんだから体育祭のことだと思う。


別に私もいたっていいじゃん……。

それは、私が行っても話についていけなくて浮いちゃうと思ってやった、
二人の気遣いなんだろうけど。


余計悲しくなるわ……。