そうなんだ……。
百合と蓮くん……放課後も二人で作業したりすること増えてくるよね。
なんか………
って私、なんでこんなこと考えてるんだろう。
別に百合と蓮くんが二人っきりとか……問題ないはずなのに。
――……
「え、正弘くんも……?」
放課後、またびっくりするような情報が耳に入った。
「うん。ごめんね、美琴ちゃん……」
正弘くんまで、体育祭実行委員になったと言うのだ。
「ううん! 気にしないで。頑張ってね!」
正弘くんは、何度も謝りながら第二生徒会室へ走っていった。
今日から早速、実行委員の集まりがあるらしい。
一人で帰るのか……。
少し寂しいけど、仕方ないよね。
せっかくみんな頑張ってるんだから。
私は、いつもだったら四人で笑いあいながら通る道を、一人トボトボと歩いた。
私は家に帰ってすぐ自分の部屋に行き、ベットに寝ころがった。
一人で帰る放課後はすごく疲れる。
全然楽しくないし。
―ポン
突然、ラインの通知音がなる。
相手は百合だった。
もう終わったのかな。てか、こんな時間に終わるんだ……。
やっぱり大変そう。
『ごめん美琴!
明日の朝も集まりがあって、一緒に行けないかも……(。>д<)』
明日の朝も一人で登校か……。