私の意識はそこまでで途切れていた
気がつくと私は白で塗りつぶされたような
虚無の世界に立ち尽くしていた
前も後ろもわからないほどひたすらの虚無
ここはどこだろう
頭も真っ白になりかけたその時…
一方向から一筋の眩い光がさしてきた
しばし目をつぶっていたが
光が少し収まるのを感じ目を開けるとそこには1人の少年がニコニコしながら立っていた
「だれですか…?」
そう反射的に聞いてしまったが返事はなく
しばし沈黙が続く
そしてようやく口が開かれ発しられた言葉は私が望んでいた質問の答えではなく
「あなたは車に引かれて死にました」
気づいてなかったわけではない
ここは死後の世界で私はもう死んだのだ、と
状況が読み込めないままほぼ反射的に
「あなたは誰なんですか!?
私はこれからどうなるんですか!?」
そう叫んでいた
しばらく考えるそぶりをして
涼しい顔をして
「なんていえばいいかな、まぁ君たちの世界でいう神っていう存在かな」
そう答えた