私は、この時素直に 『私も好きだよ』 って言えば良かったなあ、ってとても 後悔したんです。 まあ、どこにでもあるような話 なんですけど…。 だから、自分の想いを伝えるか迷っている人の背中をそっと押すような 小説が書けたらな、と思って」 作家の女性はさらに小さく続けた。