2人は、ベンチに座って
しばらく話をしていたが、やがて立ち上がった。
バイバイ、と言っているのが口の
動きで分かった。
そして、勇樹の腕が上がって、
古川の頭に乗せられた。
それはとても自然な動きだった。
ショックのせいで思考回路が
鈍っている俺は、勇樹が古川の
頭をポンっとしたんだと理解するのに
しばらくかかった。
それだけじゃなかった。
勇樹は、自分の手を古川の頭から下ろした。
そして、古川のおでこに軽くキスした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…