勇樹の隣にいたのは、
どう見ても古川だった。

学校の時とは違って髪をゆるく
巻いているのか、大人っぽく見える。


なんであいつと古川が?

2人は俺の存在に気付いていないのか
楽しそうに話していて、
しかも、よく見ると手を繋いでいる、
ように見える。




え、なんで?
何がどうなってるんだ?

目の前の光景が
全く理解できなくて、頭も真っ白だ。



見るな見るな、と自分に言い聞かせても
2人から目がそらせずに、
俺はその場にぼーっと突っ立っていた。